恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
「さっき、言ってくれたよな、
どんどん好きになっていったって
それって、本当?」と真剣な顔で私を覗き込む。。

これは、ちゃんと答えなくちゃいけない質問だよね。

「本当だよ。一緒にいたいって本当に思ってた。」と、私もリュウの瞳をじっと見つめ返した。

「じゃあ、ナナコの準備が終わったら、
自分からここに来れる?この、ベットに…」

…それって抱いて欲しいって自分からリュウを求める事デスヨネ。
それも、このソファーベットってことはリュウが引っ越す前にって事。
はー、ハードルが高い。でも、

「そうしたい。」

と小さなこえで言うと、リュウは私を見つめたままキスしてくる。
柔らかく、深いキスだ。ゆっくり唇を離し、
「約束のキス」と言った。

「ナナコ、キスして」と私にも約束を求める。

私が、そっと唇をあわせると、
「もう、1回」と不服そうな顔だ。

恥ずかしいんだってば、とブツブツ口の中で言い訳し、
もう一度、リュウがしたように唇を合わせた後、舌を滑り込ませ、
ゆっくり口の中を探ってみる。

すると、我慢できなくなったのか、
リュウは私の頭を両手で掻きいだき、激しいキスになった。

お互いに、求め合っているのがわかる。

私の頬を、涙が伝う。

リュウは私の涙を舐めとり、
「これからずうっと、ナナコの涙はこうやって、舐め取ってやるよ」と笑った。

犬のレオじゃあないいんだからさ、と私は心の中で呟く。


「チョット我慢しな」

と言い、私のバクバク音を立てっぱなし鼓動の上に唇をつけ、きつく吸い上げる。
やれやれ。
くっきり付きましたよ。
キスマーク。

朝の更衣室で美波にでも見つかったら、大騒ぎだ。

私が呆れると、
「迷子にならないように、つけておく」と笑った。
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