恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
9月最後の火曜日。
修一のお墓参りに行く日。
仕事は休みを取ってある。
今回で3回目だ。
夏の間は家族のいる看護師たちが夏季休暇を子どもの休みに合わせてとる事が多いので、
休みがとりにくいのがわかっている。
だから、お盆休みの後、秋が来る前にお墓参りに行くのが、私の恒例になっているのだ。
何を着て行こうか迷い、
私はリュウが買ってくれた紺のワンピースに袖を通す。
部屋を出るとリュウが私を見て
「デートぉ?スカートはいてるしぃ」と声をかける
「そう」と笑うと
「ごゆっくりどうぞ」と笑って、新聞に目を落とした。
黒のローヒールを履いて、家を出る。
リュウはきっと何処に行くのか分かったと思う。
でも、何も聞かない。
オトナなのだ。
早く帰って来いって言われたかったかも…と少し思う。
と、ベランダからリュウの声が降ってくる、
「今日の夕飯はすき焼きにするから、遅くなるなよ」と手をヒラヒラ振っている。
私も手を振って答えた。
夕飯を理由に早く帰って来い。と言ったリュウがヤキモチを妬いるみたいで、なんだか嬉しい。
私は頬を緩ませながら駅に向かった。
修一のお墓参りに行く日。
仕事は休みを取ってある。
今回で3回目だ。
夏の間は家族のいる看護師たちが夏季休暇を子どもの休みに合わせてとる事が多いので、
休みがとりにくいのがわかっている。
だから、お盆休みの後、秋が来る前にお墓参りに行くのが、私の恒例になっているのだ。
何を着て行こうか迷い、
私はリュウが買ってくれた紺のワンピースに袖を通す。
部屋を出るとリュウが私を見て
「デートぉ?スカートはいてるしぃ」と声をかける
「そう」と笑うと
「ごゆっくりどうぞ」と笑って、新聞に目を落とした。
黒のローヒールを履いて、家を出る。
リュウはきっと何処に行くのか分かったと思う。
でも、何も聞かない。
オトナなのだ。
早く帰って来いって言われたかったかも…と少し思う。
と、ベランダからリュウの声が降ってくる、
「今日の夕飯はすき焼きにするから、遅くなるなよ」と手をヒラヒラ振っている。
私も手を振って答えた。
夕飯を理由に早く帰って来い。と言ったリュウがヤキモチを妬いるみたいで、なんだか嬉しい。
私は頬を緩ませながら駅に向かった。