恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
修一の家族ではない私は、修一の家族と一緒にお墓参りには行っていない。
修一の家は川向こうにある賑やかな商店街で、八百屋をしていて、
修一がいた頃は、お父さん、お母さんと3人でお店に立っていた。
気さくな明るい両親で、私を、一緒にお墓参りに誘ってくれていたけど、
お墓の前に着くと泣いてしまう私は、いつも丁寧に辞退していた。
朝、暗いうちからの仕入れを任されていた彼は、早起きが得意で
仕入れが終わってから、川沿いをジョギングしていたものだ。
私が深夜明けの日にはジョギングのついでに私の部屋に寄って、帰りを待って、
食事を一緒にしたり、抱き合ったり、川沿いを散歩したりした。
いろいろなことを思い出しながら、花束を片手にお寺の長い階段を登る。
まだまだ階段を上がると汗が流れる暑さだが、
背の高い木々に囲まれた、丘の上にあるお寺の周りはひんやりと涼しくなっていて、
汗を拭ってから、ひしゃくの入った専用の桶に水を汲み、
口紅を引きなおしてから、修一の所に向かった。
修一の家は川向こうにある賑やかな商店街で、八百屋をしていて、
修一がいた頃は、お父さん、お母さんと3人でお店に立っていた。
気さくな明るい両親で、私を、一緒にお墓参りに誘ってくれていたけど、
お墓の前に着くと泣いてしまう私は、いつも丁寧に辞退していた。
朝、暗いうちからの仕入れを任されていた彼は、早起きが得意で
仕入れが終わってから、川沿いをジョギングしていたものだ。
私が深夜明けの日にはジョギングのついでに私の部屋に寄って、帰りを待って、
食事を一緒にしたり、抱き合ったり、川沿いを散歩したりした。
いろいろなことを思い出しながら、花束を片手にお寺の長い階段を登る。
まだまだ階段を上がると汗が流れる暑さだが、
背の高い木々に囲まれた、丘の上にあるお寺の周りはひんやりと涼しくなっていて、
汗を拭ってから、ひしゃくの入った専用の桶に水を汲み、
口紅を引きなおしてから、修一の所に向かった。