恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
「リュウ、一緒にお風呂は恥ずかしい。」と首に腕を回していったが、
「少し照明落としてあげる」と、返される。

もう、一緒にお風呂に入るのは決定ですか?
と心の中で文句を言ってみる。


バスルームの前で降ろされると、
リュウは何度も首すじや、
胸にキスしながらどんどん服を脱がしていく。

私はもう抵抗する気もないみたいだ。
私はリュウの瞳に見つめられると、
動けなくなる。


天井に付けられた雨みたいに降ってくるシャワーを浴びながら、
リュウに背を向けて髪を洗う。
リュウはハンドルシャワーを使って身体をあらっている。
キチンと筋肉が付いた身体を私はまだちゃんと見ることが出来ない。


「シャワーが2つ付いてると便利だな」と普通の声で話す。
なんで、この状況で普通に話せるのかな。

私は返事が出来ない。
「もしかして、ナナコ、緊張してるの?」

私はコクコク首を縦に振る。


「ナナコ、今までのオトコに何にも教わってないんだな。」
と笑って、ボディーソープを泡立てた手で、私の背中をゆっくり撫でる。

私は声にならない声をあげて、身体に力が入ってしまうけど、
背中に感じるリュウの唇の動きや掌の感触で、
次第に身体が熱くなっていくのがわかる。

リュウの唇や指の動きで
上手く身体を支えられなくなって思わず壁に両手をつくと、
「正解。壁にしっかり手をつけて」
と耳元で囁かれたと思ったら、
後ろから、繋げてきた。

立ったままするのは初めてで、困惑する。


リュウの動きに我慢出来ない声を上げ続け、
次第に立っているのが難しくなってくる。

「…リュウ、…もう、立っていられない」
と足を震わせていうと、
「じゃ、こっち。」と私はリュウに手を引かれて浴槽に座り込んだ。


リュウはキスをしながら向かいあって抱き合い
もう1度繋ぎ直して、私の身体を抱え、
我慢出来なくなったように強くうごきだす。
私は背中を反らして声を上げながら、
気が遠くなっていくけど、リュウに抱き寄せられ、肩にしがみつく。
リュウも呻き声をあげて、私の身体を痛いほど抱きしめた。

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