恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
恒星は、180センチ位の身長で
子供の頃から、合気道をしているので、角張った精悍な身体付きで目付きが鋭い。

「玄関でなにやってるんだ、早く入って来い」と、機嫌の悪い顔だ。

…どこから聞いていたのかものすごく気になる。


リビングの隣の和室に通される。
父がすでに座っている。
リュウと私は入り口で座り、深く頭を下げる。


「結婚の報告に参りました。本日、籍を入れました。ご挨拶が遅れた事をお許しください。」とリュウは淀みなくいって、もう一度頭を下げる。恒星が
「挨拶の前に籍を入れるっていうのは、妊娠でもしてるのか!?」と怒った声をだす。リュウが
「そうではありません。僕は菜々さんの事が、ずっと好きだったので、結婚を承諾して貰ったら、すぐに籍を入れたかっただけです。
菜々さんは真面目な方なので、ご家族に反対されるような結婚は承諾しないと思っているのですが、僕との結婚にはお兄さんは反対ですか?」とお落ち着いた声を出す。
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