恋人未満のルームメイト（大きな河の流れるまちで。リメイク版）

夜中に呼んでもらったタクシーに乗り込む。
リュウはやっと意識を取り戻したばかりだ。兄達は2人とも先に帰っった。

リュウは
「恒星は手強いな。俺も武道習ったほうがいいかな。」と腹を撫でて言っている、
いやいや、リュウはこれ以上いかつくなったら、患者さんが逃げるでしょう。と心のなかで突っ込む。

「俺って、結婚相手として認めてもらったのかな？
寝る前の事、全然覚えてないし。」と心配顔だ。

「リュウが酔い潰れたので満足したんじゃない。恒星は東京に来たら家に寄れって言ってたし、昴は私たちの事もう、リサーチ済みで、
からかいに来てたようなもんだし。」…大型犬って言われていたのは（実は私も思っている）、黙っておこうと考える。
昴と私は思う事が似ている。
兄妹って侮れない。


そんな事を考えていると、もう、マンションに着いた。
「新しくできたタワーマンションにに新居を構えた」というと、
「さすが、医者は金持ちだ。」と感心して、
「俺も泊まっていい？」と言った昴の言葉に、「今2階は使っていないから何時でもどうぞ。」とリュウが言った言葉に、
「マンションで、2階があるのかよ、メゾネットか？」と追求され、

ナナコは本当に玉の輿に乗ったんだ。と驚かれた。
いや、1番驚いてるのは私ですから。って言葉は小さく呟いてみた。