恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
そのまま、リュウはバルコニーに出て、
「風が気持ち良い。」と小声でいう。夜空を見上げ、
「どれがナナコの星?」と聞く。
私がバルコニーに出ると、ゆったりと両手で抱きしめる。

一緒に夜空を見上げ、
「どれかな?」と言うとリュウはちょっと笑い、
「今度一緒に探してみよう」と言って、深くくちづけする。

私は幸せだ。

家族にも、友人にも、同僚にも、そして、愛する人にも恵まれた。

リュウも幸せを感じてくれますように。
とどこかにある私の名前の星に願いをかけて、目を閉じた。
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