恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
「奥様、これからは、ご相談は奥様にさせて頂いて良いですか?
尾崎様はふざけてばかりいて、ちっとも、真面目に考えていただけなくってて
…携帯電話の番号を教えていただけますか? それに、いつお式の予定ですか? 遅くても、3ヶ月前から準備しないと…」と、だんだんと早口になっていく江口さんにリュウが
「12月の始めに決めた」と、にっこり笑う。
江口さんの眉がピクリと上がって、肩が震えだす、
「だから、3ヶ月前には日取りを決めていただきたいって、なんども申し上げました。」と立ち止まった、江口さんの背中を押しながら、
「この間、10月分のキャンセルした時に12月までのキャンセルはしなかったじゃん。
江口さんなら12月の挙式に間に合うって事でしょ」とリュウはにっこり歩き続ける。
江口さんは、唖然としたあと、唇を噛み締め、私に向き直り、
「よーくわかりました。良いですか、
これからは、ナナコ様とお話しさせていただきます。
必ず12月に間に合わせます。」と、宣言する。
リュウはパチパチ手を叩き、
「2人とも、仲良くしてね。」と、呑気な声を出すので、私はヒールのかかとでリュウの爪先をグッと踏んで、
「イテー!」という声を無視し、江口さんと握手した。
尾崎様はふざけてばかりいて、ちっとも、真面目に考えていただけなくってて
…携帯電話の番号を教えていただけますか? それに、いつお式の予定ですか? 遅くても、3ヶ月前から準備しないと…」と、だんだんと早口になっていく江口さんにリュウが
「12月の始めに決めた」と、にっこり笑う。
江口さんの眉がピクリと上がって、肩が震えだす、
「だから、3ヶ月前には日取りを決めていただきたいって、なんども申し上げました。」と立ち止まった、江口さんの背中を押しながら、
「この間、10月分のキャンセルした時に12月までのキャンセルはしなかったじゃん。
江口さんなら12月の挙式に間に合うって事でしょ」とリュウはにっこり歩き続ける。
江口さんは、唖然としたあと、唇を噛み締め、私に向き直り、
「よーくわかりました。良いですか、
これからは、ナナコ様とお話しさせていただきます。
必ず12月に間に合わせます。」と、宣言する。
リュウはパチパチ手を叩き、
「2人とも、仲良くしてね。」と、呑気な声を出すので、私はヒールのかかとでリュウの爪先をグッと踏んで、
「イテー!」という声を無視し、江口さんと握手した。