恋人未満のルームメイト（大きな河の流れるまちで。リメイク版）

すっかり、空腹を感じた俺たちは、真夜中の食事をすることにした。
食卓にナナコの作り置いてある料理を並べ、
生クリームがなだれのように崩れたケーキを食べさせ合う。

家に戻った時に床暖房を入れておいたので薄着でも快適だ。

ナナコの美味しそうに食べるところを見ると、
俺も嬉しくなる。
ワインを飲みながら、食事しているので、ナナコはほんのり頬が赤い。


今日の結婚式について、良い結婚式だったと、話し合う。
お父さんだけでなく、兄の恒星まで泣いてしまったのは、
驚いたとナナコは笑う。

ナナコが家族にとても愛されて育った事がよくわかって、
俺は今まで以上にナナコに幸せだって思わせようと心に誓う。

まあ、今のところは、自分が、楽しくってしょうがないだけかもしれないけど、
そのうち、ナナコが幸せだって、思う事を一緒に探したい。