恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
今日も玄関で長くなっていく「ただいまのキス」に
ちょっと待って。
と、抗議の声を上げようとしたけど、
「今日はこのまま、一緒に風呂だな。」とあっさり言ってにっこりする。
「夕飯のミートローフがオーブンに入ってるの。」と腕を抜け出そうと画策しても、
「却下。先に風呂。」と私の身体を抱き上げてしまう。
「ふ、2日まえも!…」
「2日前も何かな?」とリュウは笑った瞳で私を見つめる。
「…夕飯…夜中だった…」と小さな声を出すけど、
「うーん。忘れたな。」と呆れた返事をしながら、
「ナナコ、風呂とこのままベッドに行くのどっちにする?」
その選択肢に夕飯は入っていないの?
「…」
「時間切れ。このままベッドに直行。」と寝室に行こうとするので
「ま、待って!汗かいたし…」
「しょうがないな。ナナコのお願い。聞いてあげるよ。」
と顔をしかめて浴室の前でくちづけしながら服を脱がせ、
「最近ナナコはバスルームでするのがお気に入りだな」と耳を甘噛みしてくる。
「ちがーう!」
という私の大声が浴室に響く。
「引っ越したから、ここで、どんなに声を出しても誰にも邪魔されないね。」
とリュウはクスクス笑って
シャワーを出しながら私を固く抱きしめた。
やれやれ。
その日も夜中に少し焦げたミートローフを一緒に食べることになってしまった。
ちょっと待って。
と、抗議の声を上げようとしたけど、
「今日はこのまま、一緒に風呂だな。」とあっさり言ってにっこりする。
「夕飯のミートローフがオーブンに入ってるの。」と腕を抜け出そうと画策しても、
「却下。先に風呂。」と私の身体を抱き上げてしまう。
「ふ、2日まえも!…」
「2日前も何かな?」とリュウは笑った瞳で私を見つめる。
「…夕飯…夜中だった…」と小さな声を出すけど、
「うーん。忘れたな。」と呆れた返事をしながら、
「ナナコ、風呂とこのままベッドに行くのどっちにする?」
その選択肢に夕飯は入っていないの?
「…」
「時間切れ。このままベッドに直行。」と寝室に行こうとするので
「ま、待って!汗かいたし…」
「しょうがないな。ナナコのお願い。聞いてあげるよ。」
と顔をしかめて浴室の前でくちづけしながら服を脱がせ、
「最近ナナコはバスルームでするのがお気に入りだな」と耳を甘噛みしてくる。
「ちがーう!」
という私の大声が浴室に響く。
「引っ越したから、ここで、どんなに声を出しても誰にも邪魔されないね。」
とリュウはクスクス笑って
シャワーを出しながら私を固く抱きしめた。
やれやれ。
その日も夜中に少し焦げたミートローフを一緒に食べることになってしまった。