恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
「だって、俺の今いるところ、台所チョー狭いよ」
とすっかり、うちでゴハンを食べるって、話になってる。

リュウは続けて、
「ナナコったら何を心配してるのさ?
大丈夫、俺は、急に襲いかかったりしないって、
ちゃんと同意を取ってからにする。」

私は、頬がカーッと熱くなり、

「同意はしません!!」と怒鳴る。
「はいはい、気が変わったらいつでもいってね。
ずーっと待ってるから」

と、スーパーと反対方向に私の手を引き、機嫌よく歩き出すリュウに

「リュウ、そっちはスーパーじゃない」

と思わず、訂正してしまった。

きっと、私の負けです。

「そう、こっちだったねー」と、向きを変えたリュウの笑顔に、

絶対スーパーへの道はわかっていたと、してやられた感が募っていく。

…失敗した。



やっぱり、リュウはこんなところでも頭が良い。

自分の思い通りにどんどん進んでいく…。
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