恋人未満のルームメイト(大きな河の流れるまちで。リメイク版)
しばらく経って、在宅の看護師が、死後の処置を申し出て、家族が、部屋を退室する。
在宅の看護師と、私で、処置の準備をしていると、
20代と、思われる女性が声をかけてくる。
故人の次女のようだ。
「何か、私にも手伝える事はありませんか」と赤くなった目で尋ねてくる。
在宅の看護師が、少しニッコリして。
「身体をきれいに拭くのを手伝ってもらいましょうか?」と、私に同意を求めた。
私も、頷いて、処置セットに入った専用の清拭用のガーゼタオルを次女にも手渡した。
故人の服を脱がせ、身体をきれいにする。
とても痩せてしまっていたが、
皮膚の状態は綺麗で、キチンと介護されていた事を感じさせる。
次女は清拭の途中で、手を止めて声を上げて泣きだした。
「お父さん、なんで死んだの?」と、嗚咽が響く。
少し、離れて座っていたリュウがやって来て、
次女をベットから、少し離す。そして、
「故人のために、たくさん泣いてください。
そして、それから、自分のために生きてください。
故人もきっとそれをのぞんでいるから。」
と肩に手を置いた。
次女は、リュウにそう言われて、また、安心したように泣きだした。
在宅の看護師と、私で、処置の準備をしていると、
20代と、思われる女性が声をかけてくる。
故人の次女のようだ。
「何か、私にも手伝える事はありませんか」と赤くなった目で尋ねてくる。
在宅の看護師が、少しニッコリして。
「身体をきれいに拭くのを手伝ってもらいましょうか?」と、私に同意を求めた。
私も、頷いて、処置セットに入った専用の清拭用のガーゼタオルを次女にも手渡した。
故人の服を脱がせ、身体をきれいにする。
とても痩せてしまっていたが、
皮膚の状態は綺麗で、キチンと介護されていた事を感じさせる。
次女は清拭の途中で、手を止めて声を上げて泣きだした。
「お父さん、なんで死んだの?」と、嗚咽が響く。
少し、離れて座っていたリュウがやって来て、
次女をベットから、少し離す。そして、
「故人のために、たくさん泣いてください。
そして、それから、自分のために生きてください。
故人もきっとそれをのぞんでいるから。」
と肩に手を置いた。
次女は、リュウにそう言われて、また、安心したように泣きだした。