この作品以外にも、安藤先生の作品は読ませていただきましたが
しっとりした、包容力のある大人の恋物語で
ロックオンしちゃいました。

個人的には桜子さんの恋愛模様もぜひ読みたいと
思っていますが、今回はリュウの懐の深さと愛情の深さに
完全にやられました。

こういう急展開や大きなトラブルがない恋愛小説って
中だるみしがちですが
このお話はそれがなく
読み終わってもしばらく現実に戻ってこれない？くらい
うっとりしました。

安藤先生、ぜひ桜子さんのながーい両片思いのお話も
お願いします！！

人ってあったかい。このお話を読んでいる最中から心がほわぁんと温かくなります。奈々は失意のどん底から這い上がれずにもがいています。いや。もがこうともしていないのかな。そんな中でも周りの人達がナナコを暖かく見守ってくれています。
それは、きっと、ナナコが何にも一生懸命で、周りを見て心配りできる素敵な女性だから。亡き恋人の喪失感を埋められない。そんな一途さもナナコの一部なんです。
こんな風に大切にしてもらえたらなぁ。とっても幸せだろうなぁ。とニヤニヤしながら、時には涙目浮かべながら。リュウとナナコの物語読了させていただきました。
この2人も。周りの人達も愛溢れる人達と場所で。ほっこりとして人ってあったかいんだ！と実感する大好きな作品です！