あの日失った想い
「仁美!」



「え?………わっ!」



新幹線中ということを忘れて、私は彼女に抱きついた。



「ありがとう!すっごく嬉しい。




今は仁美大変だけど、修学旅行は楽しもうよ!




仁美がんばれ!大好きだよ!」




めいっぱい腕に力を込めた。私の温もり伝わってるでしょ?ほらほら。






「こちらこそ。私も由佳里が大好きよ」





私の頭を優しく撫でてくれた。




やっぱり仁美は優しい!




それから、私たち2人は眠ってしまった。


何度も言うけど、仁美がんばれ!恋も楽器も。

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