あの日失った想い
「花咲さん!キレイじゃない?」




学級委員の彼女がはしゃいでいる。たしかに、すごくキレイである。



周りには水。その真ん中にそびえ立つ、キラキラと金色に輝くお寺。





なんとなくだけど、ハルに似てるな。




「似てる」




「え?」




郁麻が小さく囁いた。もしかして、郁麻ー




「ハルに」




「私も思った!」





私はそれなっ!と指をさした。




嬉しかった。郁麻も同じこと考えてたなんて。

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