あの日失った想い
京都に来たその日の夜は、どこもかしこもどんちゃん騒ぎだった。




みんな、修学旅行が楽しみだったのよ。
もちろん私も。




心の中で思い、少し口角を上げた。




だが、私の修学旅行の仕事はここからである。





もう、わかってると思う。仁美とハルのことだ。





このままでは、仁美は必ず修学旅行を楽しめない。




そんなことは、絶対にあってはいけない。






だから、私は行動を起こす。





『今から作戦開始します!』




と、郁麻にメールを送って。

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