あの日失った想い
「その上、私…昨日、あなたに酷いことたくさん言ったでしょう?


自分が傷つくのが嫌だからって、あなたにやつあたりなんかして…最低だよね、軽蔑したよね……」


私の頬には涙が伝っていた。


私、前はこんなに泣く子じゃなかった。


あなたに会って、たくさん感情を表に出せるようになったんだよ。



だから、届いてーーー


「郁麻…ごめんなさい!許してなんて言えない。

でも、もう一度あなたと一緒にいたい!

あなたに忘れられたまま縁を切るなんて嫌なの!私が嫌なの!だからっ……」

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