あの日失った想い
由佳里のあの甘ったるい匂いに包まれた。



俺は泣いている彼女を抱きしめていた。



俺は由佳里の涙に弱いらしい。


彼女が涙を流していたら、すごく辛くなるし、もし泣かした奴がいるなら殺したくなるぐらい。



抱きしめていたから分かった。

こいつ細いな。ちゃんと食ってるのか。



今のいままで泣いていた由佳里は俺のこの行動にびっくりしている。

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