あの日失った想い
「花恋さ………ううん、花恋ちゃん」



「なっ、何?」



私、決めたよ。この子と………





「友達になろう」



唐突に私は花恋ちゃんの前に手を出した。


手を取ってくれるかな。



「…………はぁ。あたしはごめんだよ」



「えっ、なんで?」



「あなたとは友達とかそういう関係でくくりたくない。あなたは私と対等な立場でいてほしい」




花恋ちゃん?何を考えているの?



私はうーんと唸っていた。






「バカっ、鈍感女!これからもライバルでいてほしいって言ってるの!」




バシーンと私の頭を叩いていた。花恋ちゃん、何その力!?何部なの?




「あいたっ。花恋ちゃん、怪力……………何でもない、ありがとう花恋ちゃん!」



私は痛いところを抑えながら、彼女に微笑んだ。



怪力女なんて言ったら私は間違えなく、殺されるであろう。






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