あの日失った想い
「ねぇ、郁麻。あなたに話したいことがあるの」



私はぐっと手に力を込めた。そして、郁麻の隣の椅子に座った。




「ん。何?」






彼の整った顔が私を捉えている。








怯むな。立ち向かえ。








頑張れ、由佳里っ!




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