あの日失った想い
「やっぱりね。郁ちゃんのことこれからもよろしくね」




「はいっ!」




















ねぇ、郁麻。






すごくいい家族を持ったんだね。私と一緒だよ。







信じてるから。あなたが帰ってくるのを。












ロビーの窓から空を見上げた。寒そうだけど、雲一つない、澄んだ青空だった。






まるで、私たちを見守るように。





…神様いるんでしょう?ずっと前に祈った私の願い憶えていますか






『いつか運命の人に逢えますように』





私の願いは叶いました。



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