あの日失った想い
「じゃあ、またね由佳里!今日は付き合ってくれてありがとう」


「うん。また明日」



今のいままでいたカフェで、私たちは解散した。



仁美と無駄に喋っていたので、辺りはもう真っ暗だった。



これで、変な人に襲われなければいいが。




あ、もちろん仁美のことを言っている。私は平凡だから気にすることがない。




高校の近くの公園を通った。とたん、公園内から物音がきこえた。




たとえるなら、ボールをつく音だった。そして、人影っぽいのがチラついた。





誰…?


私は公園に1歩ずつ足を踏み入れた。

こういう危ない場合は覗かないのが基本である。



私は、公園の電灯の下まで来た。そこには、私の知っている人がこっちを向いて立っていた。

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