あの日失った想い
「由佳里!!」


私が教室のドアを開けたとほぼ同時に、女の子が私の胸にダイブしてきた。



「由佳里〜、また一緒だよ!とっても嬉しい!」


「私も。仁美と一緒で嬉しい!」



仁美は私の高1のときに出会った親友だ。



少しウェーブがかかったフワフワの茶色の髪の毛に、とってもキレイな二重の目をしている。



彼女を一言で表せば、かわいいと言う言葉がとても似合っている。



仁美は見た目だけでなく、性格もすごくいい。



とても人懐っこく、明るい性格の持ち主なので、人見知りをする私も、すぐに仲良くなれた。



部活は吹奏楽部に入っていて、サックスを吹いている。




仁美のサックスはすごくかっこいいんだ!



それに仁美は、“将来のエース候補”なんて呼ばれているらしい。



私は、そんな仁美のことをすごく尊敬している。

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