あの日失った想い
「ごめん。やっぱり思い出せない。」
「…そう」
私は一言しか返すことが出来なかった。
自分で訊いたのに。しかし、彼の言葉にはまだ続きがあった。
「必ず思い出す。お前のこと。そんなに真剣な目で見られたら、俺だけが忘れてるなんて、なんかやだ。約束するよ」
ちゃんと彼に今の私の気持ちが伝わったのだ。
「ふふっ……えへへ」
何だか胸が温かくなってきた。妙にこそばゆい。そんな感覚。
私は立ち上がった。そして、少し郁麻から距離を離し、彼に向かって微笑んだ。
「郁麻!パス!」
「…そう」
私は一言しか返すことが出来なかった。
自分で訊いたのに。しかし、彼の言葉にはまだ続きがあった。
「必ず思い出す。お前のこと。そんなに真剣な目で見られたら、俺だけが忘れてるなんて、なんかやだ。約束するよ」
ちゃんと彼に今の私の気持ちが伝わったのだ。
「ふふっ……えへへ」
何だか胸が温かくなってきた。妙にこそばゆい。そんな感覚。
私は立ち上がった。そして、少し郁麻から距離を離し、彼に向かって微笑んだ。
「郁麻!パス!」