あの日失った想い

由佳里の悩みと強さ

「んー39度あるわ。郁ちゃん、今日は学校休みなさい。」

母さんが俺の額に氷を置いてくれた。
冷たくて気持ち良い。


「心配かけてごめん」

「え?いいのよ。ただし、これからは気をつけてね」


あれだけ傷だらけで帰ってきた俺を、母さんは怒るどころか、心配してくれた。



にしても、休みとなると暇だな。寝るか。


ハルに電話をかけた後、俺は意識を手放した。

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