あの日失った想い
「二学期は何があると思う?」



「んー……」




なんだろう。




私があまりにもずーっとんーんー唸っていたので、仁美が私の頭を叩いた。





「由佳里!そんなんじゃ生きていけないよー!修学旅行や!」




何が生きていけないのかと最後の語尾が気になったがあえて無視しよう。




「あーなるほどー」





「反応薄くない?2年は行事が盛りだくさんだよ!いい思い出つくらなきゃ」




仁美がウインクして私の顔に近づいてきた。

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