あの日失った想い
「あの2人仲いいよね、幼なじみ何だってよー。七瀬と青木くん」



いろいろ探るのが好きな仁美が机に頬杖を付いて呟いた。




青木……間違えない…!




私の足は自然と彼の元に動いて行った。




「ところでさ、由佳里…ん!?」






私は七瀬くんたちの目の前に立った。


七瀬くんたちと言っても、私が用があるのは…




「郁麻くん、久しぶりだね!この高校だったなんて知らなかった。また同じクラスで嬉しいよ!」



私は郁麻くんに笑いかけた。




私はこのとき、郁麻くんも笑い返してくれると思っていた。




だけど、期待していた反応とは全く違い、絶望的な言葉が返ってきた。
























「お前、誰?」

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