あの日失った想い
「郁麻と一緒でよかったね!」




帰り道、仁美からすごくニヤニヤされて言われた。



やっぱり……



「仁美こそ、ハルと一緒じゃん」



私がどうでもよさそうに言うと、彼女は顔を真っ赤にしていた。




「え?別に狙った訳じゃないのよ!」



「ん?そんなこと聞いてないよ……仁美どうしたの?」



「バッ!なんでない!てか、気づいてないの?私がハルを好きなこと………」



「えぇー!初見だよ!れ」





正直言おう。驚いた。驚きすぎた。




目ん玉飛び出すかと思った。




仁美は絶対に恋しないのかと思った。
かわいいけどね。




こんなにかわいい仁美とキラキラしたハルか……




なんか、似合うかもね!


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