あの日失った想い
お母さん、お父さん。行ってきます!
なう。新幹線中です。たまたま、仁美と席が近くで話している。
「由佳里、私やっぱりダメかも…」
仁美が悲しげに瞳を揺らして突然言い放った。
「サックスのこと?どうして!?仁美、頑張ってたじゃない!」
新幹線の中なに大声出してしまった。やばいやばい。
「そうだよ?頑張ったよ。
自分のなかでは……でも、違うの。
先生にお前の音は気持ちがこもってないって……もう、何が正解なのか分からない……」
彼女の頬に涙が伝った。そんなに辛い思いしてたんだ。
仁美我慢してたの?それもずーっと。
気づいてあげられなくてごめんね。
なう。新幹線中です。たまたま、仁美と席が近くで話している。
「由佳里、私やっぱりダメかも…」
仁美が悲しげに瞳を揺らして突然言い放った。
「サックスのこと?どうして!?仁美、頑張ってたじゃない!」
新幹線の中なに大声出してしまった。やばいやばい。
「そうだよ?頑張ったよ。
自分のなかでは……でも、違うの。
先生にお前の音は気持ちがこもってないって……もう、何が正解なのか分からない……」
彼女の頬に涙が伝った。そんなに辛い思いしてたんだ。
仁美我慢してたの?それもずーっと。
気づいてあげられなくてごめんね。