てるてる坊主にコロサレタ
わたし達は山崎先生だということは分かっていたけれど、何故ほのかが『麻梨』の名前を出したのかは分からずに、奈穂実とわたしは一度、目を合わせてからほのかを見直した。
「ほら、……麻梨だよ」
ほのかがフェンスの向こうを指で差した。
そこにはほのかが言うように山崎先生の頭ではなく、目を見開いたままの麻梨の頭が水溜まりの中に転がっていた。
「……こっちを見てる」
奈穂実は思わずあとずさった。
いくらホラー好きだと言っていても、作り物と本物ではさすがに比べようがない。
「ほら、……麻梨だよ」
ほのかがフェンスの向こうを指で差した。
そこにはほのかが言うように山崎先生の頭ではなく、目を見開いたままの麻梨の頭が水溜まりの中に転がっていた。
「……こっちを見てる」
奈穂実は思わずあとずさった。
いくらホラー好きだと言っていても、作り物と本物ではさすがに比べようがない。