てるてる坊主にコロサレタ

泣き寝入り

今朝は朝からどしゃ降りの雨だった。

昨日からの頭痛は治まることもなくて、ぐったりとしてしまう。
でも『友達』と呼んでくれた奈穂実の存在がわたしの心を軽くしてくれていた。

教室にはいつものように、麻梨と由梨、その側にほのかがくっついていて話をしている。

左頬に大きなガーゼをしているのが由梨だと思う。
そこまでのケガではないだろうから、間違いなく奈穂実への当てつけなんだと思う。


「ほのか、いいからやれって」

「……でも、先生にバレたら怖いよ」

「誰もチクったりしないって」


どうやら、また双子がほのかに何かをさせるみたい。
わたしは席につくと、窓ガラスの反射を使って3人の動向を見ていた。

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