INFATUATOシンドローム
璃夢「ありがとうございます!じゃあいってきます」
大和「おう、頑張っておいで!」
バタンッ
まさか逆方向とはね。こっち側にも屋上に上がる階段があればいいのに。いや、それは無理か?まぁいいや。
無事屋上に続く階段を見つけたので私は急いで駆け上がった。
タンッタンッタンッタンッ
かなり待たせちゃったかな?
ガチャ
璃夢「……………え?」
扉を開けると、そこには想像と違う光景が広がっていた。
視界の先には倒れている沢山の人と1人立っている八重樫くんがいた
しかも八重樫くんはボロボロだった
璃夢「や、八重樫くん?!大丈夫ですか!?」
酷い怪我で制服もボロボロになってしまっている八重樫くん。私は急いで駆け寄ろうとした。が…
翼「はっ。何が『大丈夫ですか』だよ。白々しい!コイツらお前のツレだろ?」
冷たい視線でそう言い放たれた。
えっ?私の!?意味がよく分からないんですけど!?私友達いないんだよ!?
璃夢「一体何のことですか?僕にはさっぱり意味が」
翼「お前がこんなことするヤツだとは思ってなかったよ」
私の意見など聞く気がないのか、被せるように言ってくる八重樫くん。
璃夢「だから意味が全くわからないです!」
被せられても聞こえるようにと大きな声で反論する。
翼「もっと上手に嘘つけや!コイツらが言ってたんだよ!『魁が俺たちに、先回り八重樫を弱らせろって言ってきたんだ』ってな!」
………。え、つまりこの人たちは私の命令?で八重樫くんに奇襲を仕掛けたってこと?
…………いや知らない!お前ら誰!?