INFATUATOシンドローム
「大勢を相手して手負いの八重樫を魁が倒して、さらに疲れた魁を俺たちが倒すって作戦よ〜」
翼「……そ、……な……」
八重樫くんは驚いているのか目を見開いて私の方を見ていた。
そんな私はゾロゾロと屋上へと入ってくるヤンキーたちを見て冷静になっていった。
「コッチはまだ仲間がいるけど、どうする?そのまま負けを認めて俺たちにナンバー3の座を譲る?」
リーダーなのか何なのかわからないヤンキーの言葉に、ほかのヤンキーたちが揃って全員武器を構えた。
翼「っ!くそっ……」
八重樫くんはかなりボロボロだ。多分転がってるバッドで殴られたんだと思う。
そんな状態で戦うなんて無理だ。
…………武器を使う?一人を相手に20人でリンチする?……卑怯なことばかりして…
璃夢「………ぃ…」
「はぁ?なんて言ったんだ?」
「小さくて聞こえねーよ!」
私はポケットからゴムを取り出して髪をしばった
璃夢「許せないって言ったんだよっ!」
そう言ってヤンキーたちを睨んだ
「「「っ!」」」
翼「っ…(殺気の量がハンパじゃないねぇ)」
璃夢「1人じゃ倒せないからって寄ってたかってリンチして……そんな人たちが人の上にたっていいわけがない!」
ナンバー3とかトップとか難しくてよくわかんない…でも卑怯な手を使ってでない勝とうとする人はトップになっちゃいけない事ぐらいは分かる!
「大口叩いてられるのも今のうちだぜ!!」
「そうだぜ!相手はたかが1人!行くぜ!」