INFATUATOシンドローム
恭「まぁ失敗した訳だけど、コイツらに負けた八重樫はナンバー3じゃなくなるわけだし、結果オーライか?」
璃夢「でもリンチは理事長が許さないはずです。無効になるんじゃないんですか?」
仮に八重樫くんが負けになったとしても、ヤンキーたちのウチ誰がナンバー3のメンバーに入るかで揉めるんじゃない?
だって1人しかなれないのに20人もいるんだからね。バカも大概してもらっていいかな?
恭「理事長が考えることなんて知らねーよ。ま、魁璃夢の強さもわかっただけでも収穫だな。んじゃ、これから潰されねぇようにせいぜい頑張れよ?」
見下したような、バカにしたような笑みを見せながら手を振り帰っていく日比谷。
あの人ムカつく。さっさと帰れ。そして二度と顔見せんな。
そんな思いも込めて屋上からいなくなるまで私は日比谷の背中を睨み続けた
なんであんな人がトップなわけ?トップってあんなクズでもなれるの?なんて思ってるの実は私だけ?腑に落ちない…。
翼「さ、きがけ…?」
璃夢「あっ!ごめんなさい!早く手当しに行きましょ?階段降りれますか?」
八重樫くんに声をかけられ、ハッとした私は今度こそ八重樫くんの腕を自分の肩に回して屋上を後にした