INFATUATOシンドローム
はぁ…階段下りるのも疲れるよ…ココから理事長室か…かなり距離あるよー。


翼「さき、が、け…俺はいい……」


少しだけ、ほんの少しだけ遠い目をした自覚はある。それを見てか八重樫くんが意味のわからないことを呟いた。

俺はいいとはどういう意味なんだろうか?俺はいい男だってこと?なに今更分かりきったこと言ってるんだろう?


璃夢「ちょっとわかんないです」


翼「分かん…ねぇって…ハハッ…やっ、ぱり…バカ、なんだな」


璃夢「ちょっと!?怪我人だからってなんでも言っていいわけじゃないんですからね!?」


八重樫くんにバカって言われるような発言してないでしょ!?てか、やっぱりって何!失礼だよ!?もう置いていこうかな!?


?「おっ?璃夢、何して…って!八重樫!?」


璃夢「わっ!もうサイコーです!いいタイミングで来ましたよ大翔さん!」


大翔「ふふんっ、だろ?って、ちげぇ!八重樫のその怪我どうしたんだよ!」


璃夢「集団イジメですよ!日比谷に操られたおバカな1年ヤンキーですよ!」


あーぁもっと痛めつけとけば良かったかも。八重樫くん、理事長室に寝かせといたらもう1回殴りに行こうかな

いくら日比谷先輩に言われたからって集団イジメはダメだって分かるよね?分からないのかな?じゃあわかるまで教えてあげないと可哀想じゃん…。


大翔「イジメって…まぁ、まずは八重樫の手当だな。………。おい璃夢、お前理事長室から絶対に出るなよ」


璃夢「えっ?なんで?」


大翔「八重樫の手当て俺らにさせておいて、屋上の1年坊たちもう1回殴りに行こうとしてんだろ?」


え、ナゼバレタ?そんなに私分かりやすかった?いやでもそこまで分かるもの!?


大翔「はい、行くぞ〜」

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