INFATUATOシンドローム
ガチャ

翼「グぅ…ガー……グぅ…ガガガー」

大和「ガーゴー……ガーゴー…」


パタンッ

そして閉めた。


璃夢「え、男の人ってこんなにイビキうるさいの……?」


いびきの五月蝿さに驚き固まってしまった私

荘司さんは生きてるのか心配になるくらい静かに寝るからな……。そっか、男の人っていびきうるさいものなのか…。


璃夢「う〜ん…困ったなぁ…」


アレだけイビキをかいて寝てるってことは爆睡状態だよね?起こせそうにないよね……

仕方ない、耳を塞いでパパっとご飯だけ作って教室に行こう!大丈夫!いびきなんて所詮人が口から出す音量!気にならない!

璃夢は覚悟を決めた!


ガチャ

いざ参る!


翼「グゴーガガガガー」

大和「グガーゴゴゴー」

パタンッ


やっぱり無理!五月蝿い!五月蝿すぎるよ!ていうか、耳塞ぎながらどうやって料理するつもりだったの私!?おバカぁ〜!


ガチャ

大翔「ふぁあっ、おー璃夢、来てくれたんだな」


璃夢「おはようございます。朝ごはん作りに来て欲しいって言ったの大翔さんじゃないですか」


大きなあくびとともに登場した大翔さんは私を見るとそう声をかけて近くに来ると頭を撫でてくれた。


大翔「そうだった、そうだった。で?お前はなんでそんなゲンナリした顔してんだ?」


璃夢「聞いてくださいよ!イビキが五月蝿くて部屋に入れないんです!」


扉を開けてないから聞こえないはずなのに、あの大きないびきが聞こえている気がする。頭の中で鳴ってる?みたいな感じ。


大翔「言うほどかぁ?まぁお前の家の人でイビキかくようなヤツいねぇもんな。俺が起こしてきてやるよ」


璃夢「え!爆睡状態の2人を起こせるんですか?」


私のノックの音も声もかき消してしまうほど大きないびきをかいているというのに!
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