INFATUATOシンドローム
大翔「何で作ったんだ?」


璃夢「お麩(ふ)です」


大和「パクッ、サクッサクッ。ふごい!ほれ、ふっごいほいひぃ!」


大翔「食ってから喋れっての。汚いな」


大和「ゴックン。汚いとはなんだ!食ってみろよ!ほら!ほら!」


大翔「わかったよ!……パクッサクッサクッゴクンッ。ホントだな、お麩と言えば汁だが
お菓子にもなるんだな」


璃夢「昔、お母さんが作ってくれたんです。今では私が作る側ですけど」


大和「お麩でお菓子作るなんてよく思いついたよな」


璃夢「お麩は安いですからね!」


大翔「貧乏人の知恵だな」


そうです!…否定できないのがちょっと悔しいですけどね!


大和「やっぱり手作りっていいなぁ〜なんか、温かいっていうか」


そりゃあなんでも出来立てが一番美味しいですよ!ラスクは冷めても美味しいけど、固くなりすぎちゃうからね!

《物理的な話ではない》


大翔「だからさっさと彼女つくれよ」


大和「だって寄ってくる女って全員、金 目当てだもん」


金目当て?それって、お金だけ欲しくて大和さんに近づくってこと?そんな…大和さんってお金持ちなの?

《着眼点がおかしい》


大翔「まぁそんな奴ばっかりじゃないと思うけどな」


大和「あぁ?なんでだよ」


大翔「現に璃夢はお金目当てで大和に優しくしてるわけじゃないだろ?」


ん?私?

ラスクに手を伸ばしていた私の方を大翔さんと大和さんが同時に見た。

え、食べちゃダメですか?味が大丈夫か確認したいんですけど……。

《話を全く聞いていないようだ》


大和「………ホントだ。じゃあ璃夢ちゃん!俺の彼女にn」バシッ


すると大和さんの言葉を遮って大翔さんが大和さんの頭を叩いた
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