INFATUATOシンドローム
大翔「あぁ、あくまでお金の心配なんだな」


だって入学式っていう初日からヤンキーに医者料請求されたもん!絶対本当の怪我させたら倍請求される!

《医者料ではなく慰謝料である》


大和「なんか璃夢ちゃんらしいや」


私らしい?そうかな?


キーンコーンカーンコーン


なんて会話をしているとチャイムが鳴った。なんのちゃいむだろうと思い時計を見てみると


璃夢「8時20分!?」


HR開始のチャイムでした。やばいやばい!大翔さんに怒られるっ!………って、大翔さんここにいるわ。じゃあ大丈夫か


大翔「もうこんな時間か。璃夢、教室行くぞ」


璃夢「はーい!あ、でも八重樫くんは…」


大翔「大丈夫だろ。昨日、あんだけピンピンしてたんだ。璃夢が作った飯食ったら教室行くだろ」


そういえば私を送ってくれたあと、大翔さん戻ってきたんだったっけ?

それもそうだよね。子供じゃないし、子供扱いしたら失礼だね。


璃夢「じゃあ大和さん。八重樫くんのこと頼みます!」


大和「はーい!ご飯ありがとね!お昼も期待してるよ!」


ん?お昼も期待してるよ?


璃夢「お昼も私が作るんですか!?」


聞いていないんですが!?


大和「1度食べたら忘れられないんだよね〜璃夢ちゃんの料理は」


ただ野菜挟んだ食パン出しただけですけど!?誰でも作れる!子供でも作れる!


大翔「大和、我儘言うな。ガキじゃねーんだからいい加減にしろよ」


大和「っ…ゴメンなさい……」


わぁ!巷で有名だった元ヤンキーが謝った!実は大翔さんの方が大和さんより上なんじゃ……なんて思ったが言わないようにしとこ。


大翔「何してんだ、早く行くぞ」


璃夢「はい!」


ガチャ

パタンッ

そして私と大翔さんはゆっくり教室へと向かったのだった。

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