INFATUATOシンドローム
なんだかんだ言って自分と似ているところ沢山あるんだな、そう思った翼。


大和「それで?璃夢ちゃんにボコボコにやられたのか?」


翼「ちげぇよ。屋上で待ってたらスゲェー数の1年ヤンキーが入ってきて魁に言われて来たって言ったんだよ」


大和「はぁ?なんだよそれ。んなこと、璃夢ちゃんがする訳ねぇだろ」


翼「俺もそんなわけねぇと思ったけど、タイマンすることなんてほかのヤツが知るわけないだろ?だから疑いたくなかったが疑うしかなかったっていうか…相当の数だったしパイプとか持ってたから頭とか殴られながらも全員倒し終えた時に魁が屋上に入ってきたんだ」


大和「まさか璃夢ちゃんのこと、殴ったりしてねぇよな?殴ってたなら俺からの倍返しがあるからな」


ドスの効いた声で脅してくる大和に翼は少しだけ背筋が凍った。


翼「な、殴ろうとはした。でも全部避けられた」


大和「おー!さすが璃夢ちゃんだな」


翼「さすがに限界がきて倒れかけた俺を魁が支えてくれたんだ。その後、ほかの1年ヤンキーがまた入ってきて……俺が騙されてたことを知った…」


大和「だから言っただろ?有言実行系だって。約束破るわけがねぇんだよ」

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