INFATUATOシンドローム
璃夢「っ!!」


口に入れてひと噛み。私は目を見開き固まった。


大和「ん?どうしたの?」


璃夢「こ、これは…」


翼「不味かったのか?」


その逆だよ…


璃夢「こんなに美味しいもの…生まれて初めて食べました!」


翼「へぇーそんなに上手いのか?じゃあ俺もひと口〜」


パクッ
翼「…………別に普通じゃね?」


璃夢「えぇ!?」


大和「どれどれ?」


パクッ
大和「…………うん、普通だね」


な、なんですって!?


璃夢「こんなに美味しいのに…大和さんも八重樫くんも味覚おかしいんじゃないですか?」


翼「さりげなくディスってんじゃねぇよ」


だってこんなに美味しいのに普通って…いつも何食べてるの!?

“きゃびあ” とか “ふぉあぐら” でもたべてるんですか!?
《言いなれないため平仮名に》

し、仕方ないじゃん!存在自体知らなかったんだから!中学三年生の卒業まで…


大和「でもまぁ、璃夢ちゃんの手作りってだけでいつもより美味しく感じたかも」


璃夢「感じただけですよね?」


大和「冷たいな〜!…でも俺が作るよりは美味しいってことは確かだよ!」


荘司「あぁ確かに。コイツが作るもんは食えたもんじゃねぇ」


そうなの!?でも荘司さんが言うんだもん。相当なんだろうね


大和「璃夢ちゃんも食べれたことだし、ご飯食べようよ!はいっ!いっただきまーす!」


ホント、大和さんっていつも元気だよね

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