INFATUATOシンドローム
璃夢「わ、悪い子になる気ですか!?」


翼「こら敬語」


そう言って頭を小突かれた。

痛っ!………ってそこまで痛くないけど
《なんだよそれ》

いや、頭叩かれたら反射的に言うでしょ?


翼「ったく、敬語なしって日本語わかるか?」


日本語わかるか?って


璃夢「翼、口悪い…」


そうまで言われると敬語なんて使えないよね


翼「そうか?それならお前だって口悪いだろ?昨日だって敬語使いながらひどい言葉並べてケンカしてたし」


璃夢「うっ…確かに…でもあの時はカチンと来て…。あっ、謝りに行こうと思ってたのに行ってない!!」


翼「えぇ〜。相手の方が悪いのに謝るとかお前、律儀かよ」


璃夢「だ、だって」


翼「まぁ、それがお前のいいところなんだよな。あ、そうだ!放課後暇か?暇なら仲良くなった記念に遊びに行こうぜっ!」


璃夢「放課後…遊びに?」


翼「あっ、もしかして予定あるか?」


璃夢「予定はないよ!でも…放課後だれかと遊びに行くなんて今まで無かったから……僕、夢でも見てるのかな?」


翼「夢であってたまるかよ!
これが夢ならまたお前にどう謝るか考えなきゃなんねぇじゃん」


璃夢「えっ?じゃあ昨日はどう謝るか考えてたの?」


翼「そうなんだよ。まじ許して貰えなかったらどうしようかと思ったわ」


璃夢「ハハッ、そうだったんだ?」
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