INFATUATOシンドローム
翼「すぐにキレないのもそうだし、俺のこと心配してくれたじゃん?俺なら疑って来たやつの心配なんて絶対しねぇし仲良くだってしねぇ。
そんなところなんだよ。俺、お前ならこの学校のトップに相応しいと思った。

だからお願いだ。この学校のトップになってくれ」


そう、真剣な目で私を見てきた翼。

ここは自分の意見をちゃんと言わないと…


璃夢「翼………あのね?僕は学費免除するためにこの学校に入ったんだ。

学年のナンバー3に入っていられたならそれでいいんだ。

この学校のトップとかにも興味なかったんだ」


翼「………そっか…」


明らかに落ち込んでいる翼


翼「ごめんな?俺、また自分の意見ばっかり押し付けてた…」


璃夢「ちょ、何で謝るの!謝らないでって言ったでしょ!?日本語わかる?」


翼「なっ!それさっきの仕返しのつもりか?」


璃夢「そうだよ!」


翼「そうなんかい!」


いつ言ってやろうかと待っていたんだよ!って、こんなことどうでも良くて


璃夢「それに、続きがあるからちゃんと聞いて?」


翼「続き?」


勝手に話が終わったと思わないでよ!


璃夢「確かにトップとか興味なかったんだ。でも昨日、日比谷先輩の性格とか知ってなんでこんな人がトップやってるんだろうって思ったんだ。

トップに興味が無い僕でも分かったんだ。この人はトップになってていい人じゃないって」


翼「お前……」
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