INFATUATOシンドローム
翼「んなことねぇよ!これが俺の愛情表現ならぬ友情表現!」


友情表現って言葉、初めて聞いた!友達ができなかったら知ることの無い言葉だね


翼「けど、アイツは結構めんどくさいぞ」


突然真剣な表情に戻った翼は、紙の日向くんの名前のところをぐるぐるぐると囲みながらそう言った。


翼「アイツはトップとか全く興味なくてケンカ売っても買ってくれねぇんだよ」


売っても買って貰えないってことは…言ってもタイマンしてくれないってこと?


璃夢「えっ!じゃあどうするの?」


雪くんとタイマンして張らないと次に進めないのに!


翼「それを今から考えるんだ」


璃夢「何も考えてないの?」


翼「当たり前だろ?ほら、三人寄れば文殊の知恵って言うじゃん?」


璃夢「三人もいないけどね!?」


翼って難しい言葉知ってるよね。見た目的にはバカそうだけど

てか、【三人寄れば文殊の知恵】って言うんだ。ずっと【三人寄れば “もんじゃ” の知恵】だと思ってたよ
《璃夢は難しい言葉は得意じゃなかった?》


璃夢「でも僕、日向くんがどんな人なのかほとんど知らないんだよね」


可愛くて、極道の御曹司ってことだけ。あとは可愛いって言われるのが嫌いってことかな?


翼「う〜ん、そうだな。お前が知ってるのって極道の御曹司ってことと、可愛いって言うと病院送りになる事だよな」


璃夢「な、なんでわかったの!?」


思ってること読まれた!?読心術だ!すごい!


翼「だってお前、俺が教えるまで日向雪のこと知らなかったじゃん?俺が教えた情報と天沢が言ってた情報しか知らないはず。だから分かったんだ」
< 153 / 540 >

この作品をシェア

pagetop