INFATUATOシンドローム
璃夢「へぇ〜」
確かに殴り合いしてる人とかいるもんね。にしても、みんな頭がカラフル〜。目がチカチカしてきた。
イスとかも出てないみたいだし、席は決まってなさそう。とりあえずなにか指示があるまでここにいよう。
キィーンッ
璃夢「わっ!うるさいっ!」
そんなことを考えていると、いきなりマイクの機械音が体育館に響いたので咄嗟に手で耳を塞いだ。
目もチカチカで痛いし、耳も機械音で痛い!
?「入学式がはじまるぜ?」
そう言って優しいヤンキーさんはステージの方に顔を向けた
普通の高校と同じ入学式なのかな?
そう思って私もステージを見てみた。そこには6人の人が立っていた。
6人……生徒会かなにか?落ち着いた雰囲気あるし……髪は相変わらずカラフルだけど…。
?「あーぁ、ゴホンッ。えぇ〜入学おめーとーございますー」
思ったよりも気の抜けるような挨拶を始めたので拍子抜けしてしまう。
この人たち、もしかして生徒会とかじゃない?
?「俺はこの学校のトップ。日比谷恭 (ひびや きょう)だ」
あの人がこの学校のトップ?へぇ…。
なんか後ろにいるほかの人に睨まれてない?私の気のせい?
?「アイツが日比谷恭か……」
小さな声でそうつぶやくのが聞こえたので見てみると、優しいヤンキーさんもあのトップの人を睨んでいた。
あのトップの人、あんまり好かれてない人なのかな?
恭「この学校のトップになりたけりゃ俺にタイマン仕掛けてこい!まぁ俺に勝とうなんて100年早いけどな!アッハハハハッ!」
いや、性格悪っ!そりゃあ嫌われるわ!話し始めて30秒足らずで分かるほどの性格の悪さ!滲み出てるね!
?「俺は絶対にアイツを倒す。あの曲がった根性、叩きのめしてやる。」
うーん、あのトップの人の目つき、周りを見下してるように見えるな。
なんだか慕われてなさそう…。でもトップってことは一番強いってことだもんね?
恭「じゃあ3年のナンバー2から自己紹介だ」
?「ナンバー2の天沢 耀(あまさわ ひかる)です。恭とは幼馴染〜」
その幼馴染み情報いるのかな?でもヤンキーっぽくない人、今日初めて見たかも。
?「あの天沢は悪い人じゃねぇんだけど、日比谷とつるんでるから危険人物だと思っていた方がいい」
悪い人じゃないんだ…。どうして悪い人じゃないのに、見るからに悪そうなトップさんと一緒にいるんだろう…。まぁ、どうでもいっか!