INFATUATOシンドローム
荘司『30分……繁華街のゲーセンか。学校まで帰れるか?そこら辺、車止めれねぇんだよ』


璃夢「じゃあ学校に戻って正門で待ってる」


荘司『了解。それから、ひとりで帰るなよ?その近くにいる、翼ってヤツと一緒に帰れ』


璃夢「翼も?」


なんで翼も一緒に?あぁ!暗いから一緒に送ってくれるって意味かな?


荘司『じゃあすぐ行くから待ってろ』


璃夢「はーい!」


プツッ ツーツーツー

返事をすると、何やらツーツーと音がするだけで荘司さんの声は聞こえなくなった。

電話が切れたって事でいいのかな?えっと、このまま翼に返していいんだろうか…


翼「おっ、終わったか?」


璃夢「うん!ありがとう!」


どうしようか迷っていると翼が気づいてくれて、そのままスマホを渡した。特に何も言われずポケットに戻したので大丈夫だったのだろう、きっと。


翼「迎えに来てくれるって?」


璃夢「うん、学校に来てくれるみたい」


翼「そっか。学校までか……よしっ!俺も一緒に行くわ」


璃夢「ホントに?」


ちょうどよかった!荘司さんが一緒に送ってくれるみたいなのに翼だけ歩いて帰らせる訳にはいかないもんね!


翼「お前、絡まれそうだもんな」


璃夢「絡まれる?あぁ!ヤンキーに?大丈夫だよ!」


片っ端からやっつけるから!体は動かしていかないとだからね!


翼「うーん…お前の場合は別かな?」


別?別で絡まれることあるかな?

よく意味が分からず首を傾げてしまう。


翼「まぁイイや!さっさと帰ろうぜ?俺、ちょっとお腹すいてきた」


まぁいいやと言われたので気にするのはやめました。

あれこれしている間にもう少しで6時半だ。私もそろそろお腹すいてきたかも。


翼「じゃあ行くか!」


璃夢「うん!」


そうして私たちは学校へ行く道を歩いていった
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