INFATUATOシンドローム
ヤンキー1「オイ、おめぇら」
翼「そう言えば璃夢は弁当も自分で作ってたのか?」
璃夢「そうだよ?パンとか買うより安く済むからね」
ふたりで学校に向かっている間、雑談をしていた。こういう話する人もいなかったからすごく嬉しいな〜!
翼「お前ってホントに男なんだよな?」
ギクッ
お、男だ!わたしが男と思えば…
《ムリがある》
ヤンキー2「おい!無視してんじゃねぇよ!」
そんな声が聞こえたと思った瞬間肩を掴まれた
結構痛いよ!?何!?
ヤンキー3「アレ?この子女の子じゃ〜ん」
ヤンキー2「ホントだ〜。ねぇねぇ!そんなヤツやめて俺たちと遊ぼーぜ?」
振り向く前に聞こえてきた言葉たち。この肩を掴んできている人より、その話をしている人のところいかないと!だって!
璃夢「翼、絡まれてる女の子がいるらしいよ
?助けた方がいいよね!見当たらないけど」
翼「イヤ、真顔で言うんじゃねぇよ。絡まれてるのはお前だよ」
璃夢「えっ?僕?」
確かに肩に手置かれてるけど…え、もしかしてこの肩掴んでる人たちの会話?
璃夢「えっ?僕に言ってるの?」
そう言って振り返り後ろを見ると、服を着崩したヤンキーたちがいた。
ヤンキー1「当たり前でしょ?てか、そっちの男は京極だよな?」
翼「そうだけど?ってか、そいつの制服も見てみろよ。特にズボンな?」
ヤンキー2「あ゙ぁ?………って!コイツも京極の制服着てんじゃん!」
え、もしかして絡まれてると思ってた女の子って私のこと!?制服着てるのに気づくの遅くない!?
ヤンキー3「なんで?女の子なのに京極に?」
璃夢「僕、女じゃなくて男ですから」
ヤンキー1「えぇ!?嘘でしょ!?」
はい、嘘です。嘘だけど本当のことを教えてあげないといけない理由もないよね?
翼「で?なんで絡んできたんだよ」
そう言って翼は私の肩を掴んでいるヤンキーの手を無理やり払った。
わぁ、ありがとう!ヤンキーの手、どうしようか悩んでたんだよね!
ヤンキー3「お前ら京極の日向雪知ってるか?」