INFATUATOシンドローム
日向くん?こんなに珍しい名前がそうそうあると思えないから、きっと私たちの知ってる日向雪くんで合ってるよね?


翼「知ってるけど、なんで?」


ヤンキー2「俺ら、中学ん時そいつにやられてさ」


ヤンキー3「しかも、ひとりでやらずに極道の組員使ってだぜ?」


ヤンキー1「ひとりじゃなにも出来ないんだよアイツは。そこで、京極の人に手助けしてもらおうと思っててなー」


ヤンキー3「お前らも日向にひとつやふたつ恨み持ってんだろ?そんな奴を集めて、来週京極に攻め込んで日向を潰すんだよ」


ヤンキー2「お前らも一緒にやろうぜ?」


璃夢「イヤです」
翼「誰がやるか」


一通り話を黙って聞いていたが、私も翼も気持ちは一緒だったみたいだ。


ヤンキー3「ハモってんじゃねぇよ!」


ヤンキー1「しかも即答!」


璃夢「だってその話がホントかどうかもわかんないし、恨みなんて持ってないですから遠慮します」


なんで恨みがある前提で話すんだろう、面白い人たちだなぁ。


翼「そーそー。大体、乗り込むとか面倒臭いからやめろよな?どーせ、俺たちが相手しないといけなくなんだし」


えっ?そうなるの?でも乗り込まれたならケンカしないといけないもんね。……おぉ、空手祭りだ、それもいいな。


ヤンキー2「はぁ?お前らが相手?」


翼「一応俺とコイツ1年のトップスリー入ってっから」


ヤンキー1「は?いやいや。お前はそう見えるかも知んねぇけどそっちの子はホントに女でしょ?騙されるわけないんだからな」


なんでそんなに疑うわけ!?私が男といえば男だって言ったじゃん!
《やはり無理がある》


翼「見た目は女かもしんねぇけど男だぜ?」


ヤンキー2「仮に男だったにしても弱そうだよな〜?」


ヤンキー1「そうそう、ワンパンで終わるんじゃね?」


は?なに?いま、弱そうとか言った?
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