INFATUATOシンドローム
ポキポキッ

私は指を鳴らした


翼「り、璃夢?」


璃夢「ねぇ、誰が弱そうだって?」


ヤンキー3「君のことだよ?もう認めなって!
自分は女の子でーすってさ」


翼「お、お前ら!あんまり璃夢を煽るんじゃねぇよ!」


ヤンキー1「璃夢?ハハハッ!もう名前から女じゃん!」


そりゃ、女ですからね。汚い笑い声だなァ


ヤンキー2「なに?男ってこと証明する?」


璃夢「そうだね。今すぐ証明してあげる」


ヤンキー1「じゃあさっさとやっちまおうぜ!」


ヤンキー2「もし負けたら俺たちと遊んでもらうからな?」


なんで勝つ気満々なわけ?お前ら程度に負けるわけないじゃん。

叩き潰してやろうと思い、一歩踏み出すと肩に翼の手が置かれた


翼「待て璃夢、サツがいる(ボソッ」


サツ?って………………えっ!警察!?

その言葉に一気に頭が冷えた


翼「いいか?ここでケンカしたら面倒だ。アイツらの気をそらして逃げるぞ(ボソッ」


璃夢「…………」コクン


小さい声でそう伝えて来る翼に、黙って頷いた


ヤンキー1「なになに?作戦会議?」


ヤンキー3「逃げようなんて考えてんじゃねえぞ?」


ば、バレてるじゃん!どうするの!?翼!


翼「あぁぁあああああああああ!!アレはなんだ!!」


そう言ってヤンキーの後ろを指した


ヤンキー2「はっ?なに?」


そう言ってヤンキー3人は後ろを振り返った


璃夢「えっ何!?」


私も何があったのかと翼が指さした方を見ていた

なに!?何があったの!?


翼「お前はこっちだよ!」


璃夢「うわぁ!!」


ダダダダダダダダタダダダッ

そして私たちは全速力で走って逃げた。


















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