INFATUATOシンドローム
私より身長は高いけど可愛い顔してる。きっと女の子の服を着たって男の子とは分からない気がする…。

なんか、俺っていうより、僕って感じの顔してるよなぁ。


雪「おい、お前」


璃夢「へっ?ぼ、僕?」


そんなことを考えていると、物凄い目つきで睨まれた。


雪「今、俺のこと可愛いとか思っただろ」


ギクッ
璃夢「な、なんで?」


雪「なんとなくだ。アレだけ可愛い可愛い言われてたらイヤでも分かるようになる」


ほ、ほぇ〜、可愛いって言われるの本当に嫌なんだな…でもそりゃそうか、男の子だもんね。可愛いなんて言われても嬉しくないよね。


翼「日向雪!いいところに来た!タイマン張ろうぜ!」


すると翼は嬉しそうに立ち上がり腕を回したり飛んだりと準備運動を始めた。


雪「はぁ?なんでタイマンなんて張らなきゃいけないんだよ」


翼はやる気満々だが、日向くんは全くやる気は無さそうだ。

聞いてた情報通り、ケンカを売っても買ってくれなさそう。


翼「わざわざココに来たってことはタイマン張りにきたってことじゃねぇの?」


雪「そんなに暇じゃない。俺のことをコソコソと調べるのをやめろって言いに来たんだ」


翼「?じゃあコソコソ調べなきゃいいのか?」


雪「………オマエ馬鹿だろ……。はぁ…何でもいいが、俺はお前たちになんと言われようとタイマンはしない」


翼に対してなんだかすごく呆れているような反応をした日向くんは、はっきりタイマンはしないと言いきった。


璃夢「えっ?なんでですか?」


タイマンしてくれないと困るよ…。日向くんを倒さないと次に進めないからトップになれない!
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