INFATUATOシンドローム
翼「でも俺は無理に変える必要無いと思うぞ」
璃夢「そうかな?でも僕が男らしくしないといつまでたってもタイマン張れないし…」
原因が私なら私がどうにかならないと…。いやでも理不尽だと思うけどもね!?
翼「大丈夫だって!お前は充分男らしいよ!」
璃夢「ほ、ホントに!」
翼「見た目は確かに女だけどお前は強いし、滅多なことでは怒らない広い心を持ってる。それに、ヤンキーの殆ど全員に欠けてる優しさがお前にはあるからな」
見た目は女っぽいとかじゃなくて、女って言いきられたのは気になるけど。翼がそんなふうに思っててくれたなんて……
璃夢「うっ…ヒック…翼ぁああああ!!」
ジーンッと込み上げて来るものがあり、私は思わず翼に飛びついた。
ギュッ
翼「な、ななななな、なんだよ!」
璃夢「ありがとう!翼がそう言ってくれるだけで心強いよ!」
そんな風に言ってくれる人なんてそうそういないよね!ほんと、翼とお友達になれてよかった!
翼「わわわ、分かったからっ///////は、離れろよ!!」
抱きついている腕を無理やり剥がされ、少しだけ距離を取られた。
も、もしかして怒らせた?……急に距離詰めすぎたよね…嫌だったよね…。
璃夢「…ごめん…」シュンッ
翼「あぁああ!怒ったわけじゃねぇから落ち込むなって!なっ!」
璃夢「ううん…イヤだったよね」
まだお友達になって数日しか経ってないのに…。嬉しくなっちゃって家族みたいな扱いしちゃった…。
翼「イ、イヤ…別にイヤって訳じゃねぇけど…ちょっと…アレなんだよな…」
アレ?って、どれ?
翼「まぁ!気にすんなってことだよ!」
璃夢「うーん……わかった!気にしない!」
よく分からなかったけど、細かいこと気にするのは男じゃない、よね?きっと!
璃夢「よぉーし!明日も明後日もその次も!相手にしてもらえるまでしつこく付きまとってやる!」
翼「そうだ!その意気だ!」
なんだか、タイマン貼りたくて追いかけてきた翼の気持ちがわかってきた。
私を追いかけるの大変だったと思うよ…
翼「お前は毎日変わらず日向雪にケンカ売りに行け。その間、俺は情報収集の続きやってみるからよ」
璃夢「わかった!お互い頑張ろうね!」
翼「おう!」